電解装置導入のメリット

1.次亜塩素酸ナトリウム処理


 次亜塩素酸ナトリウム(Naclo)を井水に注入し水の中では次亜塩素酸イオン(ClO-)となります。

 次亜塩素酸イオンはPHが高くアルカリ性を示していますので酸化力は弱く有機物(アンモニア・

 フミン酸等)を完全に処理するには注入量、滞留時間を通常の10~50倍以上(原水濃度による)

 必要になります。


 現状の井水原水(反応槽)では困難で前処理(酸化)が不完全なのでコロイド状物質や微細粒子が

 活性炭を通過し発色や吸着能力の低下を起しています。


2.電解水のメリット


 次亜塩素酸ナトリウムでは酸化しきれない有機物等を早期に酸化し「アンモニア処理比較」を見れ

 ば分かるように次亜塩素酸ナトリウムと比較すると優れた酸化力が確認できる。

 前処理で酸化を促進することにより活性炭は約半年~1年に延命することができます。


3.電解水の原理


 電解水は水と電解質を混合したものを電気分解して生成します。

 電解水は次亜塩素酸ナトリウムと同じ効力を持ち井水に注入すると水の中では次亜塩素酸(HClO)

 となり電気エネルギーにより水の中の存在比を上げてやることにより酸化力を強力にしている。

 陽極で起こる反応はすべて酸化であり溶液中の安定している分子、イオンを酸化する。

 次亜塩素酸イオンとは違いは電解することにより早期に酸化(電子を失う)還元(電子を得る)

 反応を起すことで(アンモニア・フミン酸等)酸化処理を行なう。


4.逆洗水


 現在は活性炭処理水(塩素、電解水を処理した水)を逆洗水に使用しているが活性炭に吸着した

 有機物等はすべて除去できるわけではなく活性炭の微細な穴に残ってしまい吸着能力の低下を起し

 します。活性炭の逆洗水を電解水にすることにより活性炭の中で微細な穴に残っている有機物等が

 酸化し逆洗時に除去し活性炭の吸着能力が回復します。


5.除鉄前の次亜注入


 除鉄前の酸化剤として次亜塩素酸ナトリウムを注入しているが電解水に変えることにより除鉄

 ろ材の負荷を軽減でき原水濃度が変動し井水原水(反応槽)内で酸化しきれなかった場合でも

 安定した処理水が確保できます。(井水の変動率による)


6.塩酸を注入「酸化力とPHの関係」


 電解水に塩酸を注入することによりPHが酸性側に下がり、より酸化力の強い電解水が得られる。

 PHを調整することにより電解で生成した次亜塩素酸の存在比を前記以上に高めることができ

 その関係は下記グラフによる。


 次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンでは、次亜塩素酸のほうが殺菌力が数段強いので、水の中の両者の存在比が

 重要になる。図からもわかるように、中性(PH7)付近では全体の約80%が次亜塩素酸として存在している。


7.アンモニア処理比較

井水原水 1ℓに対して注入しアンモニア測定を行なった



8.スケールの問題


 電解することによりカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、その他(不純物)

 ミネラルの一部はイオン化して陰極や配管内に引寄せられスケールとして付着しますので

 定期的な洗浄が必要です。


  ・配管内はスケール付着すれば酸洗浄を行なう。

  ・電極に関してはメーカーによる月/1回の洗浄又は点検が必要です。